コロナ禍でのリモートワークを快適にするためTicovaのオフィスチェアを購入しました。ネット上にリアルな評判があまりみつからなかったので私がレビューしてみます。組み立て方で少し迷ったところもあったので詳しくご説明します。またSIHOOというメーカーのオフィスチェアも非常に似ている作りになっているので、そちらを検討している方も参考にしてください。
もくじ
全部入りで色々と調整可能なTicovaに目をつける
コロナ禍でリモートワークを長時間することも増えてきそうなので、家で快適に働ける環境を整えることにしました。机は以下の記事で紹介した昇降デスクのFlexisopt E3を購入しました。
スタンディングデスクなので椅子にはこだわる必要はないかなと最初は考えました。しかし、ずっとスタンディングで仕事をするわけではなく、座って仕事をすることもあります。なので、椅子も快適なものを買うことにしました。
最初は人間工学を駆使したと有名なエルゴヒューマンプロを検討しました。基本的に10万円越えと高く、まだどれほどの使用頻度になるかわからないので、購入には至りませんでした。
いきなりエルゴヒューマンプロを買っても良さがわからない気もして、まずは格安タイプから始めてみることにしました。
格安のオフィスチェアも色々なメーカーが出しています。Amazonなどで探していると基本的に日本人には馴染みがあるメーカーはありません。おそらく大体は中国のメーカーです。
まず重視したのが、フットレスト(オットマン)があるかどうか。リクライニングし脚を前に伸ばせば簡易ベッドのようになり、休憩時に仮眠するのにちょうどいいのでは、と思ったためです。これを実現するには当然、ヘッドレストとアームレストも必要になります。
特にアームレストは欲しいと思っていました。前に使っていたいすはアームレエストがなくて腕が疲れるなと感じていたためです。
そして、スタンディングデスクを買うくらい良い姿勢にこだわりたいので、ランバーサポートも欲しいです。ランバーサポートがあれば腰と背中のラインががいい感じの流線型にできるのでは、と考えました。
これらの条件を満たして2万円台で買えるのはTicovaだけでした。なので、AmazonでTicovaのオフィスチェアを20,980円(税込)で購入したました。
組立開始!部品の塗装はげに驚く
4日後に届きました。
中を開くと色んな部品が入っています。
簡単な組立説明書も入っています。軍手や必要な六角レンチも入っているので、工具を用意する必要はありません。
脚爪は5本あります。
小さな箱が入っていました。
これを開くと、脚の中心の部品となる脚芯でした。
新品なのにこの金属の部分の塗装が若干ハゲているのが気になります。
長い箱がありました。
これには細かい部品が入っていました。
脚爪を脚芯につけていきます。そこで気づいたのですが、脚爪に微妙な汚れがありました。ちょっと心配になる汚れですね。安全性に問題がなければいいのですが。
きちんと部品を差し込めたかどうかがわからない
5つの脚爪をつけました。
次にホイールをつけます。
脚爪の先の穴に差し込みます。これが手応えがなくきちんと入ったのかどうかかがわかりにくいです。
一応5つ挿しこみました。
次にガスリフトを差し込みます。
これもカチッとなったりしないのできちんと差し込まれたかがわかりにくいです。
ここで気づきましたが、やはりホイールがしっかり挿さっていなくて、傾いていました。
なので、しっかり挿し直しました。かなり強めの力で押し込むと深く挿さりました。他の4つのホイールも同じように挿し直しました。
座面のパーツです。
見えない部分は汚い
アームレストです。他の部品で隠れる部分ですが、なんかゴムが汚いんですよね。
アームレストの柱です。
アームレストの柱を座面にネジでつけます。
リンク機構と呼ばれる部分です。リクライニングや昇降をコントロールします。
リンク機構を座面の裏側に取り付けます。
以下の部品でフットレストを取り付けます。
鉄パイプの部分にフットレストをつけます。
フットレストをひっくり返してスライドさせると座面の裏側に収納されます。
一番大きなパーツである背もたれです。
背もたれをネジで座面につけます。
ヘッドレストです。
これは差し込むだけでつけられます。
フェルトを貼ってフローリング保護
私の場合、ホイールでフローリングを傷つけたくなかったので、ホイールにフェルトを貼り付けます。フェルトはダイソーで買いました。
これを細長く切り、一つのホイールに2枚はります。
完成です。開封から2時間程度かかりました。フットレストを出してリクライニングした状態です。
色々な部分が微調整可能なのが良い!
腰の反り具合を最適にするためのランバーサポートの調整が、高低と前後に微調整できるのがいいですね。低めの時。
高めの時。
後方の時。
前方に出した時。
アームレストの高さも調整可能です。ただ、アームレストの角度や前後位置は調整できません。
ヘッドレストも上下にスライドできます。
ヘッドレストは向きも変えられます。ただ、前後位置は調整できないのがちょっと残念です。
とはいえ全体的に調整しやすいのは高評価です。
フットレストは前にまっすぐ出るだけなので高過ぎ
期待していたフットレストですが、残念ながら私にとっては期待はずれでした。フットレストは座面から前方にまっすぐスライドするだけなんですよね。
こんな感じで。この高さがいい時もあるかもしれませんが、私にとっては基本的に高いです。
この状態でリクライニングしてみましょう。すると、座面が後方に傾きます。リクライニングすると座面が傾くのも気に入らないのですが、さらに嫌なのが、フットレストが上方に上がってしまうということです。
足が上がってハンモックみたいな寝心地になるので、この状態がいいという人もいるかもしれません。でも、私は普通のリクライニングチェアのように、なだらかにもたれかかれるのを期待していたので、これは残念です。
エルゴヒューマンプロなどの高級オフィスチェアは、フットレストの角度を変えられるし、おそらく座面を傾かせずにリクライニングできるはずです。比べてみてください。
購入して半年経ちましたが、正直、フットレストは全然使っていません。
とはいえ、リクライニングやフットレストを使わない、通常のオフィスチェアとしては普通に使えます。半年使っても、不具合を起こしたことはありません。なので、値段の価値はあると思います。
まとめ
- フットレストがある
- アームレストがある
- ヘッドレストがある
- ランバーサポートがある
- 色んな部分が微調整可能
- 素人が2時間で工具不要で組み立て可能
- 部品に汚れや塗装ハゲがある
- 組み立て時にどこまで挿し込めばいいかわからな部分がある
- リクライニングすると座面が後方に傾く
- フットレストが前方にまっすぐ出るだけなので高い
- ヘッドレストは前後位置は調整できない
- アームレストは前後位置や左右位置は調整できない
リクライニング機能やフットレストに期待する方は、正直買わない方がいいです。でも、通常のオフィスチェアとして使うだけの方には、低価格でアームレスト、ヘッドレスト、ランバーサポートがついた快適で安定したオフィスチェアが手にはいるので悪くない選択肢でしょう。
なお、Ticovaというブランドは2023年時点だとなくなってしまいました。しかし、以下のSihooというブランドはTicovaに非常に近いのでこちらを検討してみてもいいかもしれません。