ソフトウェア開発のエンジニアとして働いていた25歳女性の私が、会社を辞めて「TECH::CAMPの短期転職コース」を受講。フロントエンドエンジニアの内定を貰うまでの経緯をご紹介いたします。ただ、就職成功保証制度などの実態など、宣伝で与えているイメージとは程遠い面も発覚したので、それについてもお伝えします。
もくじ
やりたい事が実現できない日々
元々ECサイトなどを作るWeb系エンジニアに興味があり、とにかく「まずはエンジニアにならなくては!」という想いで、勢いのまま就職活動を行っていました。業界研究もほとんどせず、未経験OK!な企業にかたっぱしから履歴書を送り、なんとか内定をいただいた私は未経験エンジニアとして現場デビューしました。
しかし配属先はECサイトやWebアプリとは全く関係のない、業務用ソフトウェアの改修を主に行う現場で、未経験エンジニアである私に任される仕事はほとんど事務作業ばかり、モチベーションは下がっていく一方でした。
入社して2年が経った頃、「このままではダメだ」という想いが強くなり、自身のスキルアップのためプログラミングスクールに通いたいと考え始めました。
短期間でスキルを身に付けたい
日々の業務にやりがいを見失っていた私は、一刻も早くスキルを身に付け転職をしたいと考えていました。
しかし、プログラミングスクールの受講料は気軽に通えるようなお値段ではありません。もう失敗したくないという気持ちからスクール選びはどうしても慎重になってしまいます。
そんな私が選んだのは「TECH::CAMP 短期転職コース」です。
決め手となったのは以下の3点です。
- ネットに情報が多い
- 保証制度がある
- チーム開発などの実践に近い学習が行える
各項目について詳しく説明していきます。
社長がYouTuberで知名度抜群!
評判のいいプログラミングスクールを探していると、上位にランクインしていることが多く、他社と比べてみても体験談や口コミがたくさんあり、それだけ通っている人が多いということで信頼できると感じました。
さらに、TECH::CAMPの社長自らYouTubeにて様々な動画を発信しておりスクールの雰囲気が掴みやすかったのも決め手となりました。
いざという時に安心!充実した保証制度
TECH::CAMPの保証制度には、2週間無条件返金保証と就職成功保証があります。
初めてのプログラミングスクール、「最後までやり遂げることができるだろうか」と考えてしまいますよね。特にプログラムに全く触れたことのない未経験者は、勉強に追いつけずお金を無駄にしてしまうかも・・・と不安に思われる方も多いでしょう。TECH::CAMPは、2週間以内であれば無条件で全額返金対応を行なっています。
2週間以内で見極めるのは難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、2週間でも学習カリキュラムはかなりの量をこなさなければならず、学習の中で自分が続けていけるかを見極めるには十分な期間であると私は感じました。
また、無事に学習を終えても転職できなければ意味がないですよね。いくつかの条件付きではありますが、キャリアサポートを利用し6ヶ月が経過したユーザーを対象に、転職に成功できなかった場合は全額返金の保証を利用することができます。
上記の保証制度は、スクール選びの際に候補としていた、ネット上で評判のいいDMM WEBCAMPやCodeCampなどと比較してもかなり手厚い内容だと感じました。
チーム開発などの実践に近い学習が行える
TECH::CAMPの学習カリキュラムの課題に「個人開発」と「チーム開発」というものがあります。
こちらはカリキュラムで学んだことを活かしながら、Webサービスを作り上げていくといった内容で、学習の中でこういった経験が積めることはとても魅力的に感じました。
なぜならば「未経験OK!」でない限りエンジニア面接ではポートフォリオの提出が必要になるからです。ポートフォリオとは、簡単に説明すると自分のスキルをアピールする成果物です。これがないと、どんなにカリキュラムの内容を暗記していても書類選考の時点で弾かれます。
また、実際の現場ではチームでの開発が基本ですのでチーム開発の流れを実際に体験できることは自分の大きな成長につながると感じました。カリキュラムの詳しい内容については、記事後半にて実体験をご紹介させていただきます。
カウンセリングで自分の気持ちを再確認
TECH::CAMPの各コースに通うためには、まず無料カウンセリングを受ける必要があります。さっそく私もホームページから予約を行い、渋谷教室で1時間ほどのカウンセリングを受けました。
当日は緊張しながらも、渋谷教室に向かいました。1FにおしゃれなカフェがあるFONTISビルに到着し、教室がある階へエレベーターで向かいます。
教室内は白を基調としたとてもおしゃれな空間ですが、その中で60人以上の受講生が必死で学習を行なっている姿が印象的でした。年齢層は20代後半の方が多く、男性と女性の割合は7:3くらいでした。
私は教室内にいくつかあるミーティングルームに案内され、そちらでカウンセリングを実施しました。担当してくださったカウンセラーの方は、20代後半の男性で服装はとてもカジュアルでした。前職では大手企業で人事の仕事をされていたそうで、とても気さくで話しやすい方だったので、緊張も簡単に解れ、雑談に近い形でカウンセリングが進んでいきました。
カウンセリングの内容は、大きなモニターに映された資料を見ながら各コースや学習スケジュールなどの説明を聞き、最後にカウンセラーの方からの質問に答えるといった流れです。
カウンセリングでの主な質問内容は以下の3点です。
- 現在のお仕事について
- どのコースにするか
- TECH::CAMPやエンジニアに興味を持った経緯
- 卒業後のキャリアについて
カウンセラーの方はこちらの質問に丁寧に対応してくださり、とても好感が持てました。また、強引にその場で契約を迫ってくるといったことはなく、
一度家に帰ってじっくりと考えてみてください。
というスタンスだったので、しっかりと自分の気持ちを確かめてから入学する意思を固めることができました。
まずは学習コースを決める
学習コースはエンジニア転職コースとフリーランスコースがあります。私は転職してWeb系のお仕事に携わりたいと考えていたので、エンジニア転職コースを選択しました。
エンジニア転職コースでは、以下2つの学習スタイルが選択できます。
- 短期集中スタイル(期間:10週間)
- 夜間・休日スタイル(期間:半年)
夜間・休日スタイルであれば、会社に通いながらスクールで学習することも可能ですが、卒業までに半年かかる点や仕事をしながら学習を進めていく自信がなかったことから、会社を退職し、短期集中スタイルで学習を行うことを決意しました。
学費の支払いについては、一括または最大24回の分割払いを選択できます。私が選択した「エンジニア転職 短期集中コース」の料金は当時598,000円でした。決して安い金額ではありませんが、将来への投資だと思いカードで一括での支払いを決め、「絶対に最後までやり遂げる」という覚悟が固まりました。
無料カウンセリングを受けた次の日には、エンジニア転職コースを受講したい旨をTECH::CAMPに連絡。通いたい受講期に申し込み、受講料の支払いを済ませました。私の場合は、申し込んだ受講期の開始日が1ヶ月半ほど先だったので、その期間に退職手続きやMacBookの購入を行いました。
会社に「退職したい」と伝えた際はかなり引き止められましたし、上司と何度も面談を行いました。お世話になった上司なので心苦しかったのですが、何を言われても「決意は変わりません」と自分の想いを伝え続けました。今では私の挑戦を応援してくれていますし、しっかり話し合いができてよかったと思っています。
初日からさっそく勉強開始
初日は期待に胸を膨らませながら、渋谷教室へと向かいました。まずは午前中にキックオフミーティングが開催されます。
どこに着席するかは決められており、これから学習を行なっていくチームメンバーごとに一つのテーブルに固められております。チームは、5〜6人で編成され、A〜Jの10チームありました。男性の方が多いので、各チームに女性は1〜2人です。
まずはTech::Campのメンターさんがスケジュールや学習方法などの説明をしてくださり、
その後、メンバーとの顔合わせや、他チームとの交流を中心に行いました。
わたしのチームは30代の方が二人、20代の方が私を含め3人のチームです。営業マンや経理、フリーターなど、様々なバックグラウンドからの挑戦です。他のチームとは違い女性が3人で男性よりも多く、おしゃべりが捗ってしまい、すぐに意気投合!
30分ほど自分のチームで会話を行なった後、違う席に移動するよう指示を受け、ランダムで同じテーブルに着席した他チームメンバーとコミュニケーションを取ります。
これを10分ごとに何度か繰り返しました。チームで括られると、どうしてもメンバーばかりの交流となってしまいがちですが、この交流タイムのおかげで、初日にも関わらず休み時間に会話をしたり、ご飯を食べに行くような仲間ができました。
午後からは早速カリキュラムの学習に入りました。
まずはPCの環境構築を行い、環境が整い次第、各自でカリキュラムを進めていきます。
TECH:CAMPではPC貸し出しを行なっていますが、PCは持参したものを学習に利用したほうがいいと思います。
カリキュラムの過程で学習した成果が手元に残らないのは非常にもったいないです。私もスクールに通うためにMacbook proの13インチを購入しました。カリキュラム終了後も過去の学習内容を見返して復習もできるので「購入してよかった」と感じております。
カリキュラムについて、毎日ここまで進めるというのがエクセルの進捗表で細かく設定されています。初日から進めるべきカリキュラムが進捗表にみっちりとスケジューリングされており、焦りながらもなんとか進捗表どおりに学習をこなしました。
休憩時間になっても学習を進められるかという不安でいっぱいだったので、ご飯はコンビニのおにぎりでささっと済ませ、残りの時間も学習に専念しました。
私に限らず、初日の休憩時間は勉強している方が大半で、それぞれが本気でエンジニアを目指しているという事が伺えました。21時頃に進捗を達成する事ができたので帰宅しましたが、教室にはまだ多くの方々が学習を続けていたのが印象的でした。
まずは基礎を頭に叩き込む!
まずは2週間でWebアプリを作る上での基礎カリキュラムを徹底的に学びます。内容については以下の通りです。
【主な学習内容】
・HTML
・CSS
・Ruby
・Ruby on Rails
【作成するもの】
・ブログアプリ
・つぶやき投稿アプリ
・メモアプリ
短い期間で上記の内容をこなし、その後の確認テストに合格しなければ次のカリキュラムへ進むことができません。
私は前職で2年間ほどエンジニアの経験があったので、プログラムの学習については大きな苦労をすることはありませんでしたが、それでも学ばなければいけないことはたくさんあり、平日は10時から21時までひたすら勉強を行いました。
学習をする上で意識したのは、進捗表よりも早めにカリキュラムを終わらすことです。わからないことはそのままにせず理解できるまで頑張りたい!と考えてしまいますが、時間が限られている中で、とことん調べる学習スタイルは適切ではないと感じました。実際にこの基礎学習期間で、昨日まで教室にいた人がいきなり姿を見かけなくなったり、「あのチームの〇〇さん、スクール辞めたらしいよ・・・」という噂話は何度も耳にしました。
途中リタイアをした方々は、わからないことがあるたびに立ち止まってしまい、調べることに時間をかけ過ぎていた印象です。余裕ができた時間で自分の苦手な内容を洗い出し、再度復習を行うということを繰り返しました。
その結果、応用カリキュラムに進むためのテストではほぼ満点に近い点数を取ることができ、基礎学習を乗り越えた達成感で胸がいっぱいでした。
教室での学習中、周りの音が気になる
私は渋谷教室に通っていましたが、他人の話し声や教室のBGMが気になってしまい、
学習に集中できない時期がありました。教室は毎日たくさんの受講生が学習を行なっており、席の間隔も近く、隣の席の人がメンターに頻繁に質問をしていると気が散ってしまいます。
TECH::CAMPでは、学習する上で困った事があったらすぐに相談できる「ライフコーチ」という受講生のサポート役がいます。この騒音問題は個人的にかなりストレスだったので、私もすぐにライフコーチに相談しました。
すると、とても親身に話を聞いてくださり、
進捗に遅れないこと、週に1回は教室に通うことを条件に、自宅で学習してかまいませんよ。
と許可をいただき、無理なく学習を続ける事ができました。
教室では多くの方が学習を行なっていますので仕方がないとは思いますが、学習を進めやすい環境は自分で作り出していく必要があると感じました。
メンターの技術力や対応のバラつき
TECH::CAMPのメンターは大半が学生で、現役のエンジニアはほんの一部です。そのため質問をしても問題が解決せず、原因が解明できないため、「問題が発生する前の状態に戻って、カリキュラムをやり直してもらっていいですか?」と言われるケースも珍しくありませんでした。私自身も、メンターさんの対応にモヤっとした経験があります。
カリキュラムの中で分からないことがあり、教室のメンターさんに質問をした時のことです。分からない部分と、どういったことを実践してみたのかを説明し終えた後、
あなたはどうしたらいいと思います?
とメンターさんから聞き返され、答えられず5分ほど無言の時間が流れました。その後、解決方法を教えてくれましたが、なんだかモヤっとした気分でした。
メンターは「自分で答えに辿り着かせる」というスタンスのようですが、分からないから質問をしているので、結局答えられないし、カリキュラムも早く進めたいので、すぐに教えてくれてもいいのでは?と個人的には思います。
別の日にメンターさんに質問した時は、すぐに答えと解説をしてくださり、対応にばらつきがある点も気になりました。
就職成功保証について説明が不十分
「就職成功保証」についての説明が不十分ではないかと感じました。応用カリキュラムに取り掛かる前に、チームごとにミーティングルームに集合し、今後の学習の進め方の確認と、改めて就職成功保証について説明を受けるのですが、その時の説明内容が、カウンセリング時に説明を受けた内容と違い、不信感を抱きました。
ホームページやカウンセリング時の説明を受けた際は、「カリキュラムを進捗通り終わらせること」が就職成功保証が適応される条件であると解釈していました。
しかし、改めて受けた説明では、より具体的な条件の説明が付け加えられており、例えば「この書類をこの期間までに出さないと保障が外れる」「このアプリをいつまでに作らないと対象外」など、後になってどんどん条件が増えたという印象を受けてしまいました。もちろん、私が最初に話を聞いていなかったというわけではなく、周りの同期メンバーに共通した不満でした。お金に関わる事なので、契約前の時点で省略せずしっかりと説明してほしいです。
学んだ事が試される応用カリキュラム
無事にテストを通過した後は、すぐに応用カリキュラムの学習を開始します。こちらも2週間で学習を完了させなければいけません。内容については以下の通りです。
【主な学習内容】
・Sass/Haml
・jQuery
・JavaScript
・Git/GitHub
・DB設計
・SQL
・AWSへのデプロイ方法
・アプリのテスト作業
【作成するもの】
・チャットアプリ
・基礎学習で作成したつぶやき投稿アプリの機能追加
基礎で学んだ知識をフル活用しながら、応用学習のメインであるチャットアプリを作成していきます。こちらが期限内に作成できていないと次の工程に進むことができません。
基礎学習のときはカリキュラム通りに進めればなんとかなりますが、応用からは様々な知識を組み合わせながらひとつのアプリを作っていきますので、苦戦する事も多々あります。私の場合は、プログラミングエラーの解決に悩まされる日々でした。
応用カリキュラムでは一人で解決するのが難しい問題に直面することもあり、こういう時に、すぐに質問ができる環境があると有難いのですが・・・。
残念ながら、応用カリキュラムからは教室にいるメンターへの質問は不可となり、外部講師にオンラインでの質問をする形になります。すぐに回答が帰ってくるわけではなく、質問をした順番で対応を行なっているので、質問が集中しているときは30分以上待たされることもあります。
その間は開発が進められないので、個人的にはやりにくさを感じました。応用こそ、気軽に質問ができるようにぜひ改善をして欲しいです。
慣れないオンライン質問で特に苦戦したのは「なにがわからないか」を講師の方に伝えることです。一生懸命説明をしたつもりでも講師の方にうまく伝わらず、「結局どこがわからないの?」と言われてしまったこともありました。
そのため、質問をする前にまずは頭の中を整理し、紙にわからないことや解決するために実践したことなどを書き出してから質問をするようにしました。現代ではオンラインで仕事のやりとりする場合も多いと思いますので、これはいい経験になったなと感じています。
▼作成したチャットアプリ
0から開発する苦労を学んだ「個人開発」
カリキュラム学習を乗り切り、5週目は個人開発期間へと突入します。自分が作りたいアプリを考え、形にしていき、期間終了後は制作物をチームメンバーの前で発表します。
進捗表通りにカリキュラムを終えた場合、発表会までの期間が1週間しかありません。さらにこの期間はメンターや外部講師への質問はできません。何故ダメなのかは説明されませんし、受講生からは不満が多いようです。
TECH::CAMPのメンターや外部講師は技術力にバラつきがあることや人数不足は、様々な受講生の体験談でも指摘されていますし、そういった要因から、様々な技術を自由に組み合わせながら開発を行う「個人開発」での質問に対応するのが現時点では難しいのかもしれません。今後ぜひ改善していただきたいですね。
私は日頃から進捗表よりも早くカリキュラムを終わらせることを心がけており、予定よりも早く個人開発に着手することができましたが、それでも時間が足りないと感じました。
そもそも私は「何を作るか」のアイデア出しに苦戦してしまい、カリキュラム学習の時点で
作るものの候補を考えておけばよかったな・・・と後悔しました。悩んだ末、リモートでビンゴができるアプリを作ることに決めました。
主催者がグループを作り、グループに参加したメンバーでビンゴができるといった内容ですが、開発中はエラーの連続でした。なんとか発表会当日には間に合いましたが、ページのデザインまで手が回らず、簡素な見た目のアプリになってしまい、発表するのがとても恥ずかしかったです。
しかし、学んだ知識を活かしながら自分の力で0から開発を行なった経験はプログラミングへの理解を深めることにも繋がり、自身の成長を感じることができました。
個人開発は質問不可
個人開発は、プログラミングエラーも一人で解決していかなくてはなりません。中にはカリキュラムに乗っていないエラーに直面することも多かったです。私も開発中に様々なプログラミングエラーに悩まされました。
知識が少ないため、スペルミスなどの簡単なミスであっても気付かず、見当違いな部分を調べてしまい、時間を無駄に消費してしまうことも多々ありました。こういった状況でこそ質問したいのに、それが禁止というのは少し不親切なのではと感じました。
一人ではどうしても解決できない問題の場合は、同期のメンバーに「こんなエラー経験ない?」と同じ問題に直面した人がいないか探しました。すると、意外と同じ悩みを抱える人がいるので、協力して問題を解決していきました。それでも解決できない場合は、問題が出る前の状態にアプリをリセットします・・・。
こういったことを繰り返して、個人開発をなんとか乗り越えてきました。
教室にいるメンターにすぐ質問できるのは基礎カリキュラムまでです。それ以降は、外部講師にオンラインで対応してもらう形になりますが、待ち時間も長く、回答まで30分以上待たされることも少なくありませんでした。
基礎カリキュラムでは、内容が簡単なのでほとんどメンターを利用したことがありません。
「困ったらすぐに聞いて解決!」とスクールの目玉にしていますが、まだまだ改善の余地ありといった印象です。
最後の関門「チーム開発」
6週目からは約3週間かけて、指定されたアプリをチームで開発していきます。私は、基礎・応用カリキュラム学習の際、周囲の音が気になりあまり教室には通っていなかったのですが、チーム開発では毎日教室に通い、メンバーとコミュニケーションを取りながら開発を進めていきました。
最初はやはり音が気になってしまうこともあったのですが、外に気分転換に行ったり、早めに帰宅して家で作業をするなど、自分にあった様々な方法を探しながら、一度も期限に遅れることなく開発をやりきることができました!
私の受講期では既存フリマアプリのクローンアプリを作成しました。作業分担やスケジュール管理、設計、お互いのコードチェックなどすべてチームメンバーで話し合いながら開発を進めていきます。私はフロントエンド志望なので、アプリの見た目部分を主に担当することになりました。
それぞれ作業を分担しているので、一人でも進捗が遅れていると周りに迷惑がかかってしまうという緊張感があります。せっかくチームで開発をしているので、一人黙々とやるのではなく「悩んだらすぐ周りに相談する」「余裕がある人は声をかけ、他の作業を手伝う」というチームの決まりを作り、協力しながら作業を進めるスタイルを大切にしていました。日々のコミュニケーションの積み重ねでチーム仲も良好になり、毎日楽しみながら開発をしていました。
ちなみにチーム開発では、分からないことがあったら、チームに相談し解決策を探します。
それでも解決できない場合のみ、外部講師にリモートで質問を行うというスタイルになります。
講師に質問をすると、「問題解決のため、チームでどのような話し合いをしたか?」と聞かれますので、チームメンバーに相談なしでいきなり外部講師に質問するのはNGとなります。
自分さえ理解できればそれでよかった個人開発とは違い、チーム開発ではメンバーが書いたコードのレビューを行います。他人が見ても処理の内容がわかるコードを書かなくてはなりません。
そのため、変数は格納する値を表す名前をつける、冗長なコードは避けるなどの決まりを意識してコードを書くようにしました。その結果、プログラミングエラーが発生した際は読みやすく改善されたコードで処理を追うのが簡単になり、リファクタリングの大切さを感じました。
アプリを作り終え、必要な機能がしっかりと実装できている状態で動作に問題がなければ合格となり、全ての学習が完了。日頃からチームと協力しながら開発を行なっていた成果で、大きな問題もなく最終課題を終える事ができました。
いよいよ転職活動期間に入る前に、毎日顔を合わせるチームメンバーや同期の方々と学習終了後に同期メンバー40人ほどで同期メンバー主催の飲み会を開き、共に苦労を分かち合いました。この期間でアプリ開発の知識だけではなく、かけがえのない仲間を得ることができました。現在でも互いの近況を報告しあうような関係が続いています。
悪戦苦闘の転職活動
10週目以降は転職活動となり、専属のキャリアアドバイザーが付いてくれます。私の担当は、20代後半くらいの女性で常に ハキハキと明るい方でした。的確なアドバイスや指導をしてくれて、本当に心強かったです。
まずはキャリアアドバイザーと面談をして、自分の希望(業界や職種など)を伝えます。この面談内で、事前に担当アドバイザーに提出しておいた職務経歴書や履歴書の添削もしてもらうことができます。
私の場合、前職でエンジニア経験があったので書類の修正は少なめでしたが、とりあえず提出したような内容や、「なぜ未経験からエンジニアになりたいのか」という部分がしっかりと説明できていなかった場合、
動機が正直薄っぺらいんですよね。
など直球の辛口アドバイスをされる場合もあるようです。
面談以降は、自分に適した求人情報をキャリアアドバイザーがメールなどで紹介してくれるため、それに応募するかどうかを回答する、という形で転職活動を行います。
しかし、それだけでは未経験者を内定に導くのは難しいのか、「他社の求人サイトからも自己応募するように」とアドバイザーから指示を受けます。私は前職がエンジニアでしたが、Web系の実務経験はないので「未経験者」という扱いでした。
転職活動を成功させるため、フロントエンドを募集している企業にとにかくアピールをし続けました。なかなか書類選考を通過する事ができず、「自分は必要とされていないんじゃないか?」と落ち込む日々でしたが、アドバイザーの方に履歴書の添削や面接対策をしていただき、時には励ましてもらいながら必死で転職活動を続けました。40社ほど送り続け、ようやくEC制作を主に行うベンチャー企業から内定をいただきました。
毎日10時間、約3ヶ月の学習を続けるのは決して楽ではありませんが、努力の結果、前職では年収300万円程でしたが、転職後は20万円ほどUPし、「フロントエンジニアになる」という夢を叶えることができました。TECH::CAMPでは「就職率99%」を掲げており、私の周りでは「転職に失敗した」という話は聞きませんでした。スクール卒業後も連絡を取り合っている仲のいい同期達も無事に転職活動を終える事ができたようです。
転職後も勉強の日々
現在は、ウェブサイトの制作業務を少しずつ任せていただいております。ベンチャー企業なので、「とりあえず任せる」といった社風が強く、それに応えるため毎日必死で勉強をしながら業務をこなしています。実際の実務を経験して感じたのは、TECH::CAMPでの学習はWeb系エンジニアになるための最低限の知識でしかない、という事です。
しかし、スクールに通っていなければWeb系の業界に転職することは難しかったと思います。ずっとやりたかったウェブサイト制作のお仕事に携わることができたので、スクールに通ってよかったなと感じています。
現在は、前職よりも残業が増えたり、新しい環境や人間関係にストレスを感じることもありますが、好きなことを仕事にできているという実感があるので苦ではありません。転職できたことをゴールにせず、これからも自分のスキルアップのため、勉強を続けていきたいと思います。
学習終了後、カリキュラムが閲覧できなくなる
転職サポートを終えTECH::CAMPを卒業すると、学習カリキュラムが閲覧できなくなります。カリキュラムの学習が終わったとはいえ、「あれってどうやるんだっけ?」と後で学習した内容を見返したくなることは頻繁にあります。
TECH::CAMPは初心者目線でカリキュラムが作成されていますので、ネットに散らばる情報をみて理解しようとするよりも遥かにわかりやすいです。どうしても内容を残しておきたい場合は、自分でスクショやメモを取るなどの対策が必要ですので注意してください。私も卒業する前にカリキュラムの内容を急いでスクショしました。実際の業務の中でも役に立つことがありますので、手元に残しておいてよかったと感じています。
高額な受講料を支払ったのに、卒業したらそれが見れなくなってしまうというのは今でも納得がいきません。これは私だけではなく、周りの同期をはじめ、SNSでもTECH::CAMPに通っていた元受講生が不満として上げていますので、ぜひ改善して欲しいです。
まとめ
良い点悪い点をまとめます。
- 自分のペースで学習ができる
- すぐに相談や質問できる環境がある
- カリキュラムで作ったものをそのままポートフォリオにできる
- 自分でアプリを開発する力が身についた
- エンジニアを志す仲間ができた
- メンターの技術力や対応のバラつき
- 個人開発は質問不可
- 返金保証について説明が不十分
- 教室での学習中、周りの音が気になる
- 学習終了後、カリキュラムが閲覧できなくなる
プログラミングはコツさえ掴んでしまえば決して難しくありません。しかし、独学の勉強だとどうしても壁にぶつかってしまい、それを乗り越えるために大きな労力が必要となります。
TECH::CAMPエンジニア転職では、短い期間で集中して学習をやり切れる環境があります。そして、同じく学習を共にする同期メンバーやTECH::CAMPの方々が心強い味方になってくれます。
私は約3ヶ月間のTECH CAMPエンジニア転職での経験で、エンジニアとして大きく成長できたことを感じています。今現在、エンジニアになりたいと考えている方。オンラインでのカウンセリングもあるので、まずは相談をしてみてはいかがでしょうか?