Macbook Pro 2017の画面の下に黒い線が入り、試行錯誤してようやく解決できたのでその方法をお伝えします。
もくじ
あれ、画面が細くなった?
最初なかなか気がつかなかったのですが、使用しているMacbook Pro 2017の画面の上下の幅が細くなった気がしました。こんなにワイドな画面だったっけ?
私はDockを画面右にしていたのですが、わかりやすくするために、画面の下に色の薄いDockを持ってきました。すると、、、
こんな感じで画面下に黒い線が入っているのです。
時間が経つと線が太く濃くなる
ちなみに、電源を入れた直後は、この線はありません。
しかし、15分も経つと、以下のように線が出てきます。
1時間もすると、その線は濃くなり1cmくらいの太さまでに広がります。
ちなみに、外部ディスプレイを接続して利用している場合は、この線が太く濃くなる速度が速くなりました。なので、グラフィックボードに関連しているのか、単純にディスプレイが熱をうけると黒くなってしまうのかなぁとざっくり推定しました。
また、時々前に写っていたであろう文字が焼きついた残像のように残ることがありました。すごく気持ち悪いです。
サポートに電話して試行錯誤
とりあえず、Appleのサポートで問い合わせすることにしました。iPhoneの「サポート」というアプリから電話での問い合わせができました。
以下のリセット手順を案内され、やってみました。
しかし、何も変化はありません。
以下で検査を実行しました。
Apple Diagnostics を使って Mac をテストする
しかし、バッテリーがへたっている点以外の異常はみつかりませんでした。
確かに、バッテリーはおかしいなと思っていました。20%位電池が残っている状態で急に電源が落ちたりすることがあるので、電源ケーブルを必ずさして使うようにしていました。
なので、電話している担当者の方からは、ハードウェア的な故障があるのでは?ということで、店頭持ち込みをおすすめされました。
画面の横にひびが!修理費79,000円!?
「サポート」アプリから、店頭の予約ができます。家に一番近いApple正規サービスプロバイダを予約しました。
これはApple社直営ではなく、Appleに認められた業者が運営する修理業者です。私の場合はカメラのキタムラという業者でした。修理に出す可能性もあるので、行く前にTimeMachineでバックアップをとりました。
店頭で事象が再現できずに、担当者に見せることができないのが怖かったので、行く車の中からMacを起動しておき、念のため事象を起こしやすくする外部ディスプレイも車に入れてもっていきました(笑)
予約の時間に店舗に行くと、男性の担当者が事象を確認してくれました。するとまず、上述したApple Diagnosticsのような検査をするとのことです。ただ、これはApple Diagnosticsとは違うもので、業者しかできない検査とのことです。
ただ、ここの画面の下のベゼルの部分のプラスチックにひびが入っているんですよね。このせいでディスプレイが故障しているのかもしれません。
よく見ると、ディスプレイ部分ではないのですが、その下のプラスチックの部分に少しひびが入っています。
あっほんとだ!なんでこんなところにひびが入るんですかね?
よくあるのが、米粒などのゴミがここに置かれた状態で、画面を無理に閉じてしまうと割れてしまうことがありますね。
あー、Macで動画見ながら、食事してたりしたのがよくなかったのかなぁ、と後悔しました。
そうですか。修理するとどのくらいかかりますか?
ボードごとディスプレイを交換することになるので、59,000円かかります。ついでにバッテリーもかえるならさらに20,000円かかりますね。
もちろん、保証期間もきれていますし、Apple Careも入っていないので、この金額がまるまるかっかってしまいます。事前にネットで調べて大体の金額感はわかっていましたが、79,000円かかるなら新しいMacを買うという選択肢も出てきます。
なので、
そうですか。一旦持ち帰って検討しますね。ありがとうございました。
数ヶ月そのまま使うも我慢の限界が
とはいえ、コロナ禍のこの時期、基本は家で外部ディスプレイを接続して利用します。なので、Macの方の画面が見づらくても、仕事上そんなに問題ありません。
なので、Macbookの画面の縦横比を変えたりして、線が出る部分を使わないように画面サイズを小さくして使ったりすればいいのかなと考えたりしました。しかし、その方法もよくわからずに、外部ディスプレイで仕事をこなしていました。
とはいえ、コロナが落ち着いた時期に、カフェで仕事がしたい!という気持ちが出てきて、もうなんとかしなくちゃと思いました。
新しいMacbookを買うかぁと考えて、今発売されているモデルについて調べ始めたのですが、買い換える前に、一度Apple直営のGenius Barにダメ元で持って行ってみることにしました。もしかしたら、めちゃくちゃ詳しい人が解決方法を知っていたり、もう少し安く済む修理を提案してくれるかもしれません。
また「サポート」アプリで、住んでいる県内にあるGenius Barを予約しました。Genius BarとはApple直営のApple Store内にある技術サポートの窓口のことです。
キーボード修理プログラムという提案
予約した時間にApple Storeに着くと、優しそうな男性の担当者が対応してくれました。
キーボードの反応がおかしかったりしますか?
いや、特にそういうことはないと思います。
今「 キーボード修理プログラム」というのをやっていて、もしかしたらそれで無料で修理できるかもしれません。
え?どういうことですか?
特定の時期に販売したMacBookのキーボードに不具合があり、今無料で修理しているんです。このモデルはそれに入っているので。
ボードから交換するので、バッテリーも新しくなりますよ。
一応、見積もり書を作りますね。
なんと、そんなことがあるのですか?この方が神様に見えてきました。あとで調べて見ると以下のプログラムのことです。
MacBook、MacBook Air、MacBook Pro キーボード修理プログラム
79,000円かかる修理が無料になるなんて!修理には1週間とかかかるそうです。もし無料で済まないことになる場合は、連絡をくれるとのことです。
バックアップは事前にとっていたのですが、その間仕事ができなくなってしまうので、修理に出す前に、近くのカフェでやらなければいけない雑務を1時間程度で大急ぎでやりました。
そして、再びApple Storeに戻り、Macを修理に出しました。
えっ?もはや新品?
ちょうど一週間後に家にこんな箱が届きました。
開けるともはや新品なの?というくらいにきれいに梱包されたMacBook Proが入っています。
ピカピカです。ステッカーが貼っていたのですが、それもないので本当にディスプレイ部分は全部新品になったようです。
起動してみます。
しっかり、動きますね。もちろん黒い線は何時間使っても出てきません。そして、データもそのまま入っています。バッテリーも新品同様に数時間持つようになりました!
ディスプレイバックライト修理プログラムかなぁ?
後日色々調べていて気づいたのですが、以下の修理プログラムで扱われている問題のほうが近い気がしました。
ただ、対象になっているのは2016年モデルなので、私の2017年モデルは入りません。また、
ディスプレイのバックライトが、画面の底部に沿って明るい縦方向の領域を継続的または断続的に表示する。
「画面の底部に沿って」というのと「縦方向の領域を」というのが矛盾しているようで、ちょっと意味がわからないので、なんとも言えません。
さいごに
サードバーティが運営する「Apple正規サービスプロバイダ」だと79,000円かかるところ、Apple直営のGenius Barに持って行くと無料で修理してもらえました。最高です。
おそらく、「Apple正規サービスプロバイダ」の売り上げは、修理費によって成り立っています。なので、わざわざ無料でできるプログラムについて提案などをすることはありません。しかし、Genius BarはAppleの顧客の満足度を一番に考えているし、担当者も売り上げのプレッシャーなどないはずなので、このような提案をしてくれたのだと思います。
なので、Apple製品で何か有償で修理が必要になりそうな事態になったら、まずはGenius Barに持って行くことをオススメします。
MacはWindowsなどのPCに比べると、価格が高いです。でもこのようなサービスを考えると全然高くはないですね。
追記:結局筋トレ中の事故で壊れ、買い替える
そこから1年以上普通に使っていたのですが、筋トレ中の事故で壊れてしまいました。懸垂台が倒れてMacbook Proに直撃しました。仕方がないので、M2 Macbook Airを購入しました。
次の記事で壊れてしまった経緯と、購入したM2 Macbook Airのレビューをしましたので、買い替えを検討する場合は、参考にしてみてください。